どうも。
マレーシアの起業家&投資家のMOTOです。
あなたは、
メディアや商品の「数字」を鵜呑みにして踊らされてませんか?
「この商品を使った人の97.5%が効果を実感出来たと回答」
みたいな。
CMとかでも多いですよね。
ちょっと前もこういうツイートをしました。
数字っていくらでも自分の都合の良いようにコントロール出来るから鵜呑みにしてはいけない。よく商品のパッケージにある顧客満足度95.7%とか典型的。
・満足してくれそうな100人の回答
・無作為に集めた100人の回答満足度は全然変わってくるし集める人をより厳選すれば満足度100%でも謳える。
— MOTO🇲🇾「自分軸で自由に生きる力」著者 (@mmoto001) September 25, 2021
様々なメディア、商品のPRで出されているような
「数字」をそのまま鵜呑みにしてしまうと、
都合の良いように踊らされてしまいます。
悪い言い方をすると
騙され搾取されるってことです。
でも逆に、
その「数字」を自分で上手くコントロールすることが出来ると、
有利にビジネスを進めることも可能です。
ブランディングが上手な人は、
数字の魔力をかなり有効活用してますから。
数字の魔力を活用し過ぎるのもどうかと思いますが、
かといってある程度数字の魔力を使えないと、
ビジネスの世界では上手くいかないのです。
今回は、
そんな数字の魔力に踊らされず見抜く力と
数字の魔力を扱う力を事例を交えながら伝授したいと思います。
目次
年商10億円の社長は凄いのか?
「年商10億円の会社の社長」
という肩書を聞いたら
凄そうに感じますか?
・・・
・・
・
きっと、
多くの人は年商10億円というだけでも
凄そうに感じてしまうのではないかと思います。
でも、
実際は年商10億円の数字の内訳が重要だったりします。
年商10億円でも
赤字の会社はたくさんあります。
食品関連、飲食店とかの業態だったら、
年商や売上は大きく出来るけど、
原価や人件費、家賃がかかり過ぎて
赤字みたいなケースが多かったりもします。
更にその赤字も詳しく見ていくと、
ただ経費がかかり過ぎているだけの赤字なのか?
将来に向けてガンガン投資して赤字を出しているのか?
でもその会社の凄さというのは全く違ってきます。
一方、
年商10億円で純利益が
8億円とかだったらそれはかなり凄い会社でしょう。
ネット関連会社は、経費があまりかからず、
純利益が多くなる傾向にあるので
これぐらいの利益率は普通です。
僕の会社もオンライン事業だけだと
95%ぐらいは純利益ですから。
ただ純利益が多すぎると税金が高くなるので
節税対策をして純利益を何かに投資して減らすので
ここまでそのまま純利益を計上している会社は多くないかもですが、
それでも、他の業種に比べてネット関連の事業は、
かなり高い利益率を出すことが出来ます。
ネット業界以外で
それぐらいの純利益を出そうと思うと、
年商50億~100億以上ないと難しいと思います。
こういう風に数字の内訳の詳細を見ていかない限り、
年商10億円の会社の社長といっても、
ピンキリでして、
実は年商○○だけでは、
凄いかどうかなんて全くわからないのです。
年商なのか?年収なのか?で大きく変わってくる
「年商」とか「売上」という数字であれば
いくらでも操作出来るし盛ることが出来ます。
その一方、
「年収」や「純利益」だと、
盛りづらいということがあります。
その違いは知っておくといいかと思います。
「年商」というのは非常に使いやすいものなので、
色んな所で、
「年商○○億円」とか「月商1000万円」みたいな感じで
ブランディングしていることは多いのですが、
その数字の本質をしっかり見抜く必要があるということです。
それと同時に、
あなたが少しでも興味を持ってもらいたいという場合、
数字を自由にコントロールして魅力的に魅せることが出来る
ということも知っておくといいと思います。
誰でも年商3億円の代表取締役でも一瞬でなれる
以前、
年商3億円の会社がM&Aサイトで
300万円で売られていたことがありました。
300万円払えば、
誰でも年商3億円の肩書が
一瞬で手に入れられたということです。
今も年商1億円程度の会社であれば
数百万円でゴロゴロとM&Aサイトで売りに出ています。
ただ、実際のところ、
もう少しその数字を詳しく見ていくと、
年商3億円でも毎年赤字が数千万円出ていて、
借金も数億円ある会社でした。
だから、その会社を買った瞬間から
毎月借金を返済し続けなければならないという地獄です。
よほど、
その業界に詳しくて立て直し出来る能力がない限り、
超ハイリスクな案件ですけどね。
何が言いたいかというと、
そういう見せかけの
年商○○万円とか、代表取締役社長とか、
そういった「肩書」も手に入れようと思えば
実力がなくても誰でも手に入れられるってことです。
フォロワーの数字も自由自在
SNSのフォロワーの数字も
実は自由自在に作ることが可能です。
「総フォロワー数10万人!」
とか、
いくらでも言えたりします。
例えば、
Twitterアカウントを100個ぐらい運用して
相互フォローしていけば合計10万人フォロワーぐらいはいけるでしょう。
1アカウントで1000人集めればいいだけなので。
また、
その10万人のフォロワーでも
相互フォローの10万人なのか?
そうでないのか?でも全然異なってきます。
フォロワーを自動獲得出来るツールとかもあるし、
グレーだけどアカウントを買うことだって出来るわけですし。
だから、
「総フォロワー数10万人」だけだと、
それが凄いかどうか本当はパッとではわからないのです。
でも、
この「総フォロワー数10万人」は、
どういうフォロワーを集めているのか?
まで分析する人はほとんどいないでしょうし、
その肩書がプロフィールに書かれていると
なんだか凄そうに感じるのです。
ということは、
Twitterアカウント100個運用して出来上がった、
ハリボテのような「総フォロワー数10万人」でも、
なんだか凄そうに感じで貰えて、
初期ブランディングにはなり得るってことでもあります。
当然、
その数字のハリボテだけでどうこうし続けるのは無理があるので
ちゃんと実力を高めていく必要はありますけど
SNSのフォロワー数もやろうと思えば、
ある程度自由にコントロールすることが出来るということです。
数字の使い方で印象操作が可能
こんな感じで「数字」を上手く使えば、
いくらでも印象操作が出来るので
ビジネスにおいて「数字」を上手く使えるかどうかは、
もはや必要なことでしょう。
ただ、ビジネスだけでなく、
日常のあらゆるシーンにおいても、
数字で印象操作されていることが多いので
踊らされないためには注意が必要です。
例えば、、、
あなたが何かの病気にかかって
手術を受ける時に医者から、
・「手術すれば95%の確率で成功するから大丈夫ですよ!」
と言われるのと、
・「万全を尽くしますが5%の失敗するリスクは避けられないのでご留意ください」
と言われた場合、
どちらも手術の成功確率は同じですが、
受ける印象は全く異なりますよね?
前者であれば、
手術を受けてみようという気になるでしょうし、
後者であれば、
手術を受けたくなくなります。
もしその医者が手術を受けさせたければ
前者の言い回しを使うでしょうし、
その手術を受けさせたくなければ、
後者の言い回しを使うということです。
同じ事象でも、
数字の見せ方を変えることで、
いくらでも印象操作できるということです。
アンケートも自由にコントロール出来る
延長線上の話で、
アンケートもいくらでも
コントロールすることが可能です。
例えば、
社内で
・新商品を開発すべきではない
という二択があったとしましょう。
そして、
この二択でアンケート票をとった場合、
「新商品を開発すべきではない」という票が
50%を占めそうな雰囲気だったとしましょう。
ただ、
あなたはどうしても
「新商品を開発すべき」と思っていたとします。
この場合、
もし、あなたがアンケートを自由に作ることが出来るなら、
この二択のアンケートを用意すると
自分の意見が通らない可能性があるので、
意見が通りやすくなるアンケートを作ることが出来るのです。
どうするか?
と言いますと、
・どちらかというと新商品を開発したほうが良い
・新商品を開発すべきではない
こういうアンケートを用意すると、
「新商品を開発すべき」と「どちらかというと新商品を開発したほうが良い」
どちらに票を入れても「新商品を開発する」という票に出来るので、
「新商品を開発する」という票の数字を多くすることが出来るのです。
こんな感じで、
様々なアンケートもじっくり見ていくと、
そのアンケートを作った人の意図も読み取ることも出来ますし、
もし、自分がアンケートを作る側であれば、
自分の都合に合わせたアンケートを作ることも可能だということです。
そのため、
公平なアンケートの回答結果を得たければ、
出来るだけ公平になるようなアンケートを作らなければ、
知らぬ間に偏ったアンケートになってしまいかねないということでもあります。
顧客満足度の数字の操作
最後に、
顧客満足度の数字操作にも言及しておきます。
あらゆる商品のパッケージに書かれている顧客満足度。
これほど当てにならない数値はありません。
顧客満足度100%でも
自由に数字を作ることが出来ます。
というのも、
もし、顧客満足度100%にしたければ、
満足してくれる身内だけを選んで
アンケートを取ればいいのです。
例えば、
10人の身内に商品を使って貰えば、
顧客満足度100%達成と言えます。
まあ、嘘ではないですから。
ただ、
100%だとさすがに怪しいので、
その商品に満足してくれそうな人達を集めます。
そうすれば、
90%以上の高い顧客満足度を実現出来るでしょうし、
更には前述した「アンケートを工夫」すれば、
満足度をいくらでも高めることが出来ます。
つまり、
販売者の提示する数字は、
いくらでも自由に操作可能ということです。
もし、
本当の数字を見たければ、
その数字の母数を見たり、
出来るだけランダムに選ばれた数字かどうか?
を確認する必要があります。
色んなメディアで数字の魔力を使いまくられている
ざっと、
数字の魔力に関して言及してきましたが、
特に、
数字の魔力を自由に操作しまくっているのが、
TVや新聞、ニュースサイトなどのメディアです。
メディアにとって都合が良い数字でニュースを出して、
自由に印象操作しています。
だから、
僕は基本的にニュースメディアの情報、
特に数字を鵜呑みにすることはありません。
コロナのニュースでも同じですよね。
・感染者数にフォーカスする
・死者数にフォーカスする
少しでも危機感を持って貰いたければ
多い数字を見せたらいいわけですし、
安心してもらいたければ、
少ない数字を見せればいいのです。
より強調したければ、
比較する対象を変えれば良いだけですから。
さて、
今回の話をまとめておくと、
まず「数字の魔力を見抜く力」を身につけること。
盲目的に出された数字を信じるのではなく、
その数字は一体どういう数字なのか?
その数字の本質を読み取ろうとすることで
数字に踊らされることが減っていくでしょう。
それが出来たら、
今度は「数字の魔力を扱う力」を身につけること。
どういう風に数字を見せれば有利に進めることができるか?
数字を盛りすぎたり、
明らかに騙そうと悪意があるのは論外だけど、
ある程度、数字を上手に活用して良く見せるというのは、
ビジネスをやっていく上では必要なことなので。
ということで、
本日は以上です。
有難うございました。
MOTO